インドネシアフェスティバル@代々木公園 行政書士相談会
2024年10月19日(土)と20(日)に代々木公園で開催されたインドネシアフェスティバルで、在留資格などの相談を受ける行政書士による相談会を開催しました。詳細 → https://www.cinga.or.jp/6553/
開催形式
いつもベトナムフェスティバルの時にお隣で一緒に出店しているMigrant Health Action Networkと連携して、そちらのブースの一角をお借りする形となりました。無料、予約なしでインドネシア語の通訳もあり、フラッと立ち寄っていただける形式の相談会です。
当日の様子
多くのインドネシア関連の飲食や雑貨店の出店があり、大変な賑わいでした。
CINGAではインドネシアフェスティバルでは初めての出店でどのようなペースで相談があるのか、どのような内容のものがあるのかなあ、と思いながら実施することにしました。
各日、対応時間は3時間だったにもかかわらず、その前後でも相談を希望する方が現れ、蓋を開けてみると、2日間で22組のご相談に乗る結果となりました。お友達グループで遊びに来ている方も多く、複数のお友達に見守られながら一人が相談するといった場面も見られました。
相談に来ていただいた方にアンケートをお願いすると、皆さん快く受けてくださり、好評をいただいたことが分かりました。「とても役に立ちました。私が知らなかったことがたくさんあった」や、「外国人にとってとても親切で分かりやすかった」といった感想もいただきました。
相談者の方々の特性
相談件数22組中、日本出身の方が4組、その他全てインドネシア出身の方々で在留資格の分類は以下の通りです。
予想以上に特定技能の方が多い印象です。次に「技術・人文知識・国際業務」と「介護」といった就労系の在留資格が続きます。意外にも留学の方がいらっしゃいませんでした。
インドネシア出身の方々は若い20-30代で、介護や建設、食品製造、エンジニアなどのお仕事に就いていらっしゃいました。日本の産業が外国出身の若い世代にも支えられていることを実感しました。
相談内容
インドネシア出身の方々の多くは若く、将来を見据えた相談が目立ちます。
- 特定技能2号に移行するにはどうしたらよいのか。どのようなテストを受けるのか
- 介護の仕事をしているが、夜勤をしていないので給与が低く転職をしたい
- 特定技能だが、本国で大学を卒業しているので将来性のある職に就きたい
- インドネシアは若い人でも職に就けないことが多いので、これからも日本で仕事をして永住申請をしたい
- 本国で暮らす妻と子供を一時的に呼び寄せたい
- 特定技能で内装の仕事をしているが、経営・管理に変更したい
日本の方々からは、インドネシアの方を雇用する立場として特定技能2号への移行の際に確認するべきことやどのような在留資格の人であればレストランのホールで働いてもらえるのか、など雇用と密接に関係した内容から、夫がインドネシア出身者で身分関係による手続きにまつわるものまで幅広くご相談をいただきました。
相談会を知ったきっかけ
アンケートで応えてもらった結果から、ほとんどの方がインドネシアフェスティバルに来て相談ブースを見つけて立ち寄ってくれたことが分かりました
インドネシアフェスティバルでは官公庁の出店もいくつかあり、来場者から結構人気がある様子でした。
最後に
初めてのインドネシアフェスティバルでの出店で多くのインドネシアの若い方とお話をさせてもらいました。
フェスティバル自体の規模はそこそこの大きさだと思いますが、それにしては相談の数が多く、インドネシアの方々の慎重でまじめな面を垣間見た気がします。
上でも書いたように、介護や建設現場で働く若い人たちがまじめに日本での将来を考えていることを実感し、相談を終える時には、「これからもがんばってね!」と応援の言葉を思わずかけることが何度もありました。
また機会があればインドネシアフェスティバルに参加したいと思います。
Migrant Health Action Networkのブース一角をお借りして大変お世話になり感謝申し上げます。
青柳りつ子