終了|ウクライナ避難民向けワークショップ2023

6月27日に、手を動かしながら学ぶ日本語シリーズ~避難民から教わる「ウクライナの人形づくり」ワークショップ、大盛況に終わりました。地域日本語教室関係者、大学生、財団関係者、難民支援団体関係者等の皆様にご参加いただきました。誠にありがとうございました。
本開催を以って、ウクライナ避難民向けワークショップ2023(全9回)は終了しました。短い期間でしたが「日本語学習でつながる」新たなコミュニティが生まれました。この活動が、ウクライナ避難民支援にとどまらず、地域の日本語教育の場にも展開していくことを願っています。

■ 実施報告

実施期間:2023年4月18日(火)~6月27日(火)
実施回数:9回
参加者数:のべ25名

■ 主催者所感

本ワークショップは、ウクライナ出身のスタッフとのちょっとした雑談からスタートしました。日本語を負担なく自然に学べる場づくりができないか、参加者の興味・関心のあることを柱に楽しく活動できる場づくりができないか・・・そんな想いが出発点でした。回を重ねるうちに、参加者の様子から「散歩」の活動が生まれ、サポーターとして関わる参加者も出てきました。振り返ってみると、最初は私たち「スタッフが作った場」でしたが、自然と「参加者が作る場」に変化していった気がします。(日本語教師・中川美保)

今回の活動には、テーブルを囲んでのワークショップと外に出てみる「買い物・散歩」の活動がありました。歩くという行為を一緒にしていると、自然に会話が生まれます。その中でも強く印象に残っているのは、湯島聖堂の紫陽花を見たときに参加者から発せられた「私の庭、たくさんあります!」という言葉です。私の庭とは、国の庭です。遠く日本へ来て、紫陽花の花からつながった国への思いは、日本語で伝えきることはできなくても、しっかりと私に伝わり、ともに感じることができた瞬間でした。(日本語教師・有田玲子)

■ 参加者の感想(一部)

<ウクライナ人参加者>※機械翻訳による
・気持ちが明るくなり、この場を通じて新しい友達にも出会うことができました
・リラックスしたり、おしゃべりしたり、日本語を練習したり、創作を楽しんだりできるこのようなイベントがユニークで面白かったです

<日本人参加者>
・一生懸命伝えようとしていたり笑顔で話している様子が印象的でした。
・ウクライナ出身の皆様も恐れず日本語を話しやすい環境が作られていたと感じます。
・日本語教室だとつい、日本語を中心に考えてしまいがちですが、翻訳アプリを活用しながら、気持ちを伝えあうことの重要性について考えさせられました。何より、安心して活動に取り組んでいる雰囲気が印象的でした。