ウクライナ避難民ワークショップ2023(中間レポート)

特定非営利活動法人国際活動市民中心(CINGA)では、昨年度、令和4年5月より「避難民生活相談センター(Support-R)」、7月より「ウクライナ語の『心のよりそい電話』」をはじめ、ウクライナ避難民当事者や支援者の方向けのサポートを行いました。

今年度もワークショップを継続しています。手を動かす活動を通じて日本語に触れるとともに、ウクライナ避難民の「やってみたい」を探し、引き出す場として活動を開いています。

「手を動かしながら学ぶ日本語シリーズ 第二期」実施内容

回数日付内容
第1回2023年4月18日(火)10:30~12:30ワークショップ準備・買い物 @後楽園エリア
第2回2023年4月25日(火)10:30~12:30ワークショップ準備・素材の用意
第3回2023年5月9日(火)10:30~12:30刺し子
第4回2023年5月16日(火)10:30~12:30刺し子
第5回2023年5月23日(火)10:30~12:30つまみ細工
第6回2023年5月30日(火)10:30~12:30つまみ細工
第7回2023年6月13日(火)10:30~12:30おしゃべり散歩 @神田・御茶ノ水エリア
第8回2023年6月20日(火)10:30~12:30ウクライナの人形(モタンカ人形)
第9回2023年6月27日(火)10:30~12:30ウクライナの人形(モタンカ人形)

実施風景

ワークショップの様子や所感

昨年度のワークショップの最終回、参加者がコーディネーターを囲み、このような活動があればぜひ手伝いたい、と声を上げてくれました。長引く避難生活で、短期的な解決だけではなく、人生設計もしていかなければならない中、継続的な場を作る思いで、活動を始めました。

・前回はコーディネーターがすべて行っていた準備も、参加呼びかけをし、みんなで雑談をしながら進めました。これでよいのでは?と選んだ素材に納得せず、お店の人に自ら聞いて、選ぶ主体的な姿がみられました。

・それぞれの創造性が高まっていく活動。複数回参加する参加者は、ちょっとした工夫をしながら、ひとりひとり特徴ある作品を作っていきます。色も、大きさも、スピードも十人十色です。

・創作に集中した後は、お茶で一息。家族のこと、最近行ってみた面白かったところ、別の場所でやっている日本語クラスのこと、ウクライナにいたころの仕事や趣味のこと・・「わたしは~」「わたしも~」と、ぽろぽろと少しずつ会話が広がっていきます。

・今年度からはじめた「おしゃべり散歩」プログラムでは、40分ほどたっぷり歩く時間をとる中で、街中でのさまざまな刺激を浴び、文化の違いにたくさん気が付く機会になりました。

・日本ではじめた新たな趣味でつながりができているという話も聞きました。一方で、ウクライナでやっていたことや好きだったことを日本でもやれるだろうか、という点はなかなか想像がつきにくい様子。言葉と環境が変わると、活動へ踏み出すきっかけを見つけるのが難しくなってしまう現状があることもまた、垣間見えました。

参加者向け募集情報

開催日や参加者の募集のご案内は、こちらのFacebookで行っています。活動内容も発信しています。

https://www.facebook.com/SupportUkraineCINGA