#032 ニュースにならない支援者の存在
週の真ん中水曜日。
こんにちは。専門家相談コーディネーターの青柳です。
日本に住む外国人に関連した日ごろ目にするニュースというと、海外の戦争から逃れてきた方々のことから、地域住民としてトラブルに発展したり、事件の容疑者が外国籍であったことなどが報じられます。ネガティブなことがニュースになることが多くありますが、これらは外国人に関連したごくごく一部を切り取ったことにすぎないものです。
私が関わる外国人相談の現場では、親切な支援者の様子に触れることが良くあります。例えば、本国の戦果や紛争を逃れて日本に避難している人に無償で滞在先を提供していたり、外国人が借りている家の大家さんが外国人の在留資格や仕事、健康面にも心配をして代わりに相談先に電話をかけてくるケースもありました。
また、自治体や社協の担当者が深刻な医療ニーズのある人やDVで避難している人について、奔走して避難先を探し、CINGAの弁護士相談にまでつなげてくれたこともありました。その仕事には頭が下がる思いでした。
また、個人的に同胞からの相談を広く受けて昼夜対応し、コミュニティーの中心的人物となっている人もいます。母語でまず相談ができる人がいるというのは心強いことと思います。
こうした出来事に触れる度に、「困ったときこそいかに信用できる人に出会うか」、がカギとなると感じています。
個人で支援している人は、ご自身のしていることをあまり支援ととらえていないかもしれず、なかなか知られることはないと思います。また、支援団体や行政の立場では、具体的なケースをそのまま発信することができず、あまり知られることはありません。
私が相談を受けているCINGAでも、個別具体的なことは発信できないのが残念ですが、小さな出来事でニュースにならないような一面も伝えていけたらと思います。
CINGAが実施している、「外国人のための遠隔無料専門家相談会」と、「外国人対応者のための相談室」の詳細は以下の「詳細はこちら」ボタンよりご覧ください。