#030 男性のDV被害者のつなぎ先の少なさ
週の真ん中水曜日。
こんにちは。専門家相談コーディネーターの青柳です。
外国人特有の課題というわけではありませんが、CINGAの相談室ではここ数年、配偶者やパートナーからDVを受けているという相談が増加しました。
被害を受けているのは女性が多いですが、男性が女性からの身体的、心理的な被害を訴えられるケースもあります。
女性の被害者であれば女性相談窓口や一時保護、母子生活支援施設など制度として一応の体制があります。しかし、男性被害者となると、相談窓口はあっても、保護される施設がほとんどありません。男性であっても被害を受けて避難を検討するときに、相談先が見つからないうえ、どこに逃げてよいのか分からずに怖い想いをしていることもあります。
こうした相談を受けた時、申し訳ないのですがつなぎ先として良い案が浮かばないことがあります。そうした時は視野を広げて、DV被害者としての制度以外の制度が使えないかを検討したり、CINGAで提供している心理相談をしてみることや法律相談につなげています。
女性であれ男性であれ、まずは、国際交流協会など継続的にあらゆる相談に対応している窓口に相談されること、一人で抱えないことが大切です。そして、相談を受けた窓口の担当の方も一人で抱えないよう、CINGAにも相談いただきたいと思います。
CINGAが実施している、「外国人のための遠隔無料専門家相談会」と、「外国人対応者のための相談室」の詳細は以下の「詳細はこちら」ボタンよりご覧ください。