外国人対応者・
市民ボランティアのための
情報箱

#027 日本には婚約者ビザがない!?

週の真ん中水曜日。
こんにちは。専門家相談コーディネーターの青柳です。

アメリカに縁のある方だと、アメリカ人と結婚を前提としてアメリカに入国をする「婚約者ビザ」があるのをご存じかと思います。

が、私はアメリカに「婚約者ビザ」があるというのを行政書士になってから知りました。

そもそも、日本の在留資格のことさえ行政書士になるまでほとんど知らなかったのですが。。。

アメリカのビザについてなじみがある方にとって「婚約者ビザ」が普通だとすると、日本にはこの「婚約者ビザ」がないことに驚かれることがあります。

日本では、日本人と婚約していたとしても、婚約者のためのビザがありません。法律的な婚姻をした場合に「日本人の配偶者等」のビザを取り、在留資格を許可される流れになります。

では、日本人と婚約した人が結婚準備や手続きのために日本に来たい場合はどうしたらよいのか? ですが、親族や知人訪問を目的とした「短期滞在」のビザ(査証)を取って来日することになります(査証免除国対象の場合は不要)。

ご相談を受ける中で、相談者さんが何を前提に話して、どのようなバックグラウンドがあって話されているのかは短時間では分かりません。ですが、話していくうちに「あれ?もしかして話がかみ合っていないかな?」と思って軌道修正する場面があります。

先日、アメリカの「婚約者ビザ」が日本にもあるという前提でお話をされている相談者さんに「実は日本には婚約者のビザはないんですよね」とお伝えすると、「あ~そういうことだったんですね!」となったことがありました。

こうは言っていますが、「外国人対応者のための相談室」で対応をしていて、一番勉強になっているのは私ではないかといつも思っています。いろんな地域のいろんな機関の皆様と外国人対応にまつわるお話をさせて頂いています。


CINGAが実施している、「外国人のための遠隔無料専門家相談会」と、「外国人対応者のための相談室」の詳細は以下の「詳細はこちら」ボタンよりご覧ください。