外国人対応者・
市民ボランティアのための
情報箱

#026 オンラインの弁護士相談をはじめたい

週の真ん中水曜日。
こんにちは。専門家相談コーディネーターの青柳です。

今年度に入って外国人向けの相談センターから数件の問い合わせを受けたのが、今まで対面で実施していた弁護士相談をオンラインでも実施したい、という内容です。

CINGAでは2012年に対面での専門家相談を開始しました。コロナ禍になるまでは、多くの場合で法テラスの民事法律扶助で弁護士と通訳人への謝金を支払う方法で実施をしてきました。

コロナ感染拡大の影響を受け始めた2020年3月からは全員がオンライン(Zoom)で参加をして実施する相談会に変更をしました。当初は法テラスで全員がオンラインによる相談は法律扶助の対象とはならなかったため、助成金を活用しながら実施して4年たった今もオンラインでの相談を継続しています。

オンライン相談のメリットは、なんといっても相談者や弁護士、通訳者の全員の移動時間がなく済むことです。相談者が道に迷うこともありません。そして全国の相談に対応できますし、なんなら海外からの相談にも応じたことがありました。弁護士や通訳者もどこにいても相談を実施することができます。
また、直前のキャンセルがあった場合でも多くの時間を無駄にすることがありません。

デメリットとしては、相談者がうまくZoomにつなぐことができない場合の時間のロスがありますが、オンラインに慣れない相談者については最初の相談を対応した国際交流協会や社会福祉協議会で事前に練習をしてもらい、当日に備えるという方法をとったこともありました。

最近お問い合わせを受けているこれからオンラインで専門家相談を実施する機関では、対面とは異なる気を付けたほうが良い点などを事前に知っておきたいというご希望があるようです。

CINGAではコロナ禍でオンライン相談を余儀なくされた面がありますが、今となってはオンラインに切り替えてよかったと思っています。そうしたよかった面や予想外に起きたことなどを皆さんと共有して、それぞれの機関でのオンライン相談に活かしていただければよいな、と思っています。

CINGAが実施している、「外国人のための遠隔無料専門家相談会」と、「外国人対応者のための相談室」の詳細は以下の「詳細はこちら」ボタンよりご覧ください。