外国人対応者・
市民ボランティアのための
情報箱

#004 今どきの情報収集の仕方

週の真ん中水曜日。
こんにちは。専門家相談コーディネーターの青柳です。

今日は、外国人の情報収集にまつわる、今どきだな~と感じたことです。物心ついたときからインターネットがある生活がある世代の人には、この記事に目新しいことはないと思います(笑)

一方、インターネットが普及していない時代から仕事をしてきた私です。最近、若い世代の方がどのように情報を得ているのかを知った出来事がありました。

CINGAの専門家相談は、定期的に電話やZoomを使って遠隔で行っています。先月の6月にこの専門家相談のチームで、代々木公園で開催された2日間のベトナムフェスティバルに出店をしました。

普段のオンラインによる形式ではなく、対面でご相談を受けました。その時の模様はこちら

予約なしで飛び込み相談を受ける流れです。

ほとんどの相談者はベトナムフェスティバルに遊びに来て、私たちの専門家相談のブースの前を通りかかって、「そうだ!」と思って相談することを決めてくれます。

そんな中、今どきだな~と思ったことが。

ベトナム出身の相談者の一人が教えてくれました。お友達がCINGAの専門家相談の出店ブースの写真をSNS投稿しているのを見て、そこに行けば法律相談を受けることができる、という情報をゲットして急遽やって来た、とのことでした。

この方は、半年間、法律問題に悩みつつも相談ができておらず、この日に弁護士と相談がようやくできた、と話してくれました。

週末に予約をせずに、ベトナム語通訳を入れて弁護士と相談をする機会を提供することができて、本当に良かったと思いました。SNSの良い形での影響力を感じました。

もう一つ、今どきだな~と思ったこと。

ベトナムフェスティバルの会場内では、広報チームが終日、専門家相談会をやっていることを来場者に声をかけながら案内したり、CINGAが今年度、実施している相談センターのチラシを一生懸命配り歩いてくれました。

チラシを受け取ってくれる人がいる一方で、受け取らずにチラシの写真を撮った人が複数いました。

紙でチラシを受け取っても、ジャマだし捨ててしまうかも。でも、スマホに写真で保存をしていれば、見たいときに探しやすいんですね。

CINGAの出店ブースの机の上にもいくつもチラシを掲示していましたが、それも写真を撮って帰られる方がいました。

写真を撮って情報収集をする。いや~、今は便利ですね!

来年からは、きちんと撮影用のチラシを掲示しようと思いました。

こんな感じで、対面で相談会を実施してみると、オンラインの相談会の時には出会えなかった発見があるんですね。

時代の流れで、発信~情報収集の方法は変化しました。スマホやSNSの普及があっても、人に会い、直接話す価値は変わらない、と感じています。コロナ禍を経た今、直接会えることは、よりありがたいことに変化したかもしれません。

専門家相談のハードルを下げて、アクセスをよくしたい、という想いで専門家相談を10年以上実施していますが、さらに、10年、20年経ったとき、また新たな情報収集の方法が生まれているでしょうか。

今後も、様々なツールを使いながら、どのように発信したら支援情報がダイレクトに届くのか、その都度、方法をアップデートしながら、オンラインと対面での相談を続けていきたいと思います。


CINGAが実施している、「外国人のための遠隔無料専門家相談会」と、「外国人対応者のための相談室」の詳細は以下の「詳細はこちら」ボタンよりご覧ください。