専門家相談 赤い羽根共同募金の助成金が終了しました
CINGAは、2012年から定期的に予約制による「外国人のための無料専門家相談会」を実施しています。また、2021年からは「外国人対応者のための相談室」をオープンし、外国人に対応する国際交流協会や行政、外国人支援団体からの相談によりきめ細かく対応できるようになりました。現在も継続してこれらの事業を行っています。
2020年3月~2023年9月の間、これらの事業は赤い羽根共同募金の「新型ウイルス感染下における外国にルーツがある人々への支援活動応援助成」を受けました。主に弁護士、行政書士、社会福祉士、精神科医などが相談に対応しました。相談件数は計437件でした。今回、助成の期間が終了し、改めましてご寄付をいただきました個人、団体の皆様に感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。
コロナ禍までの専門家相談事業
コロナ禍になるまでは、対面で弁護士や行政書士、精神科医などが必要な時には通訳者を介して新宿の外国人総合相談支援センターや千代田区神保町にあるCINGA事務局で相談を行っていました。
神保町のCINGA事務局は法テラスの指定相談場所になっており、ほとんどの弁護士相談で法テラスの援助申し込みを行いました。
対面による相談のため、相談者が来所する必要があり、相談者のほとんどは東京近郊に住んでいる人に限られていました。
コロナ禍以降、赤い羽根の共同募金の助成を受けて
2020年3月以降、コロナ禍となった影響で完全にオンライン(ZOOM)による相談に切り替えました。
相談者はもとより、専門家や通訳者もオンラインで参加するため、どこにいてもインターネット環境さえあれば相談を実施できる体制となりました。
オンラインで相談を実施するメリットとして、感染のリスクを減らすだけではなく、全国の相談者、特に外国人問題に詳しい弁護士を探すことが難しい地域の相談にも対応することができました。また、通訳者もどこにいても可能となったため、そもそも通訳者自体が少ない少数言語の通訳者が遠方に住んでいても対応ができ、より通訳者の調整がしやすくなりました。
コロナ禍で多くの人が様々な課題を抱えて専門家相談を必要とした中、完全にオンラインによる相談の実施に切り替えをすることができたのも、赤い羽根共同募金の「外国にルーツがある人々への支援活動応援助成」のお陰だと思います。
オンラインの相談をメインとしながらも、東京の代々木公園で開催されたベトナムフェスティバルに専門家相談チームで出店をしました。予約なしの飛び込みで、弁護士と行政書士、通訳者が対面で相談を受けました。まだコロナの感染者数は少なくありませんが、一時期は縮小されていたフェスティバルが大々的に開催されて多くの人出でにぎわう中、屋外で専門家相談会が実施できたのは良かったと思います。
Report ベトナムフェスティバル2023で専門家相談会を開催しました ⇒ https://www.cinga.or.jp/reports/4359/
CINGAでは、赤い羽根共同募金の助成金を受けて活動してきたことを今後の「外国人のための遠隔無料専門家相談会」と「外国人対応者のための相談室」に活かし、継続して実施します。
CINGAが実施している、「外国人のための遠隔無料専門家相談会」と、「外国人対応者のための相談室」については、こちらをご覧ください。 https://www.cinga.or.jp/consultation/